こんにちは、にゃんすかです。
3月1日、大学生の就活が本格的にスタートしました。
と、言っても、インターンシップやセミナーという名前での説明会や面接はすでに始まっており、すでに内々定が出ている企業もある、という話も聞くと、実際のところ、就活はかなり長期化しつつあるような気もしています。
すでに活動を始めている学生からは、いろいろな話を聞きます。
先日、ある学生から、
「志望動機に、会社の企業理念を入れてはいけないのですか?」
という質問を受けました。
彼女がセミナーに参加した会社の人事部の担当者から
「企業理念は、社員が一生懸命考えたものなので、学生に簡単に共感してほしくない」
と言われたのだそうです。
学生側としては、企業理念から、その会社の独自性や特徴を見出し、自分との共通点をアピールしようと思っていたのに、そのようなことを言われて、彼女は少し困り顔でした。
私には、その人事部の担当者の気持ちが、少しわかるような気がしました。
その担当者は、きっと、多くの学生が面接で
「御社の企業理念に共感し…」
と答えるのを聴いてきたのでしょう。
見込みがありそう、と思ってさらに聴くと、あまり深く考えていない学生も多く
その担当者は、少しうんざりしているのかもしれないな、と思ったのです。
「もっと深く、会社のことを知って応募してほしい!」
という、担当者の心の叫びが聞こえてくるような気がしました。
企業理念は、わかりやすい言葉で示されていることが多いので
「とりあえず、企業理念に共感したと言っておけばいいだろう」
とタカを括っている学生も、多いのかもしれません。
確かにそれでは、企業に対して失礼です。
質問をしてきた学生には
「それぞれの会社の企業理念に込められた想いや歴史といった背景を
理解してほしいという意味だったのでは?」
と伝えました。
彼女が、どんな志望動機を書くのか、楽しみです。