ノーベル賞の大隅教授と明石家さんま

東京工業大の大隅良典栄誉教授が、ノーベル医学・生理学賞を受賞されるというとっても嬉しいニュースが先日ありました。

そのニュースを一緒に見ていた息子から、「大隅教授と明石家さんまとではどっちが天才と思う?」と聞かれました。

 

大隅教授は、子供の時からスポーツがあまり得意でないうえに、おじいさんも父親も研究者であったため、自然と研究者を目指すようになられたようです。

「俗事は気にかけない仙人みたいな人」、「実験のことになると目の色が変わる研究者の鑑」と教授に教わった学生がテレビで話していました。

ご本人は、「へそ曲がりで、人がやらないことをやることが大好き」、「サイエンスは、どこに向かっているのかがわからないところが楽しい」とのこと。

一般の人は、皆が何をやっているのかとても気になって、流行りものにとびついたり、直ぐに結果が出そうなことをやろうとしたりしがちです。

教授は、その逆を貫かれてきて、素晴らしい研究成果をあげてこられたのでしょうね。

 

かたや、明石家さんまは誰もが知るお笑いモンスター。

彼が天才であることは、他のお笑いのプロ達もかなわないと脱帽していることからも明らかです。

早く明るいトークで、その内容は場面に応じて、自由自在、千変万化に変わります。

日常の出来事を人とは違う切り口で切り取り、常人にはない素早い反射神経でお笑いに変えていきます。

本当におしゃべりが好きで、プライベートでも、テレビでのあの調子でしゃべり倒しているそうです。

あるエピソードによると、新幹線でさんまさんの隣にたまたま乗り合わせた普通の男性が、さんまさんに話かけたそうです。

その人は軽い気持ちで話しかけたのに、さんまさんの話が止まらなくて、それについていけなくなり、車内販売が来たのをチャンスとばかりに、寝たふりを始めたそうです。

 

天才とは、興味、能力、価値観の持ちようが普通の人とは異なり、その結果、驚異的なパフォーマンスを示す人だとすると、大隅教授もさんまさんも天才だと思います。

 

息子の質問に対して、私は「う~ん、比べようがないよね。二人とも天才だよね。」と答えました。

 

息子は、私が「そりゃあ、大隅教授」と答えるものと思っていたようで、びっくりしていました。

私は、彼がそう思っていたようだったので、こちらもびっくり。

 

息子に聞かれて、天才にもいろんなタイプがあり、人間って多様で面白いなと改めて思いました。