先日の日曜日に第48回CDA1次試験が行われましたが、
受験された方の合格を祈念しています。
私が、会社勤めをしていたときに、
「取りあえず資格でもとっておきたいと思いますが、どうでしょう?」
とスタッフの人などから、聞かれたことがありました。
その頃は、会社の仕事だけに打ち込んでいたので、
「そんな時間と体力があるんだったら、もっと仕事に打ち込んで、
昇進・昇格や社内の賞を取る方がいいよ」
ときっぱり言っていました。
管理者からみると、スタッフの人が昼休みなどに、
業務と直接関係の無い資格の勉強に精を出しているのをみると
複雑な気持ちになると思います。
休みの時間を使って自己啓発に努めているのは立派だなと思う一方、
仕事以外に関心が向いていているのかな、転職でも考えているのかなと思ってしまいます。
採用においても、申込者のそれまでのキャリアと関係のない資格が
履歴書に並んでいても、特に考慮しないと思います。
ある採用担当者は、「これまで、こんなに資格を取れる程、仕事が忙しくなかったのか」とか
「会社に入ってから仕事に集中してくれるのか」とさえ思うと言っていました。
逆に、社内での受賞歴は注目されることが多いと思います。
それは、前の会社で仕事に集中して頑張っていたということ、
また、会社という組織の中で効果的に働く力があることが
推察できるからです。
ここまで、読まれると、私は資格は必要ないと言っていると思われるかもしれませんが、
そうではありません。
実際、キャリアの転機を迎え、勤めていた会社を退社した年の前後3年間で、3つ資格をとりました。
資格をとるにあたっては、時間もお金もかけ、取れた時は非常な達成感がありました。
それらの資格は、今の仕事に活かされています。
どの資格を取るかどうかの基準は、職業の選択に似ているかもしれません。
すなわち、「能力」、「興味」、「価値観」の3つが合っている資格を取れば、
将来、活かせる確率が高いのではないでしょうか。