CDA2次試験という相手と戦うには、敵をよく知る必要があります。
CDA2次試験は何の能力をみる試験でしょうか?このツボを意識せずに、一生懸命、ロールプレイングの練習をしている方が多い感じがします。
答えは、「CDAの基本コンセプトである、経験代謝の理解を踏まえたロールプレイが出来る能力」です。JCDA(日本キャリア開発協会)の試験要項にはっきり書いてあります。
CDAの資格をとり、バリバリ仕事をしている人でも、経験代謝って要するに傾聴のことでしょ、何でそんなにこだわるの、と言われることがあります。
傾聴とは何かについても種々議論があり、「伝え返しさえうまくできれば、試験に受かる」とか「少なくとも最初の5分はクライエントへの質問は控え、ひたすら聴くのがよい」といった都市伝説のような2次試験対策もあるようです。
私見ですが、少なくともキャリア・カウンセリングにおいて、初心者が効果的なカウンセリングを行うための傾聴をどう考えるかということで、JCDAが経験代謝という言葉を造語したのだと思います。
興味のある方は、JCDAのこの資料に目を通されるといいと思います。
https://www.j-cda.jp/prev/member/thesis/download/ronbun2.pdf
ロールプレイングで陥りがちな、ソリューション志向のやりとりや、いわゆる池の周りをグルグルまわって、一向にクライエントの主訴や問題に近づけない状況になってしまうのを回避するために、経験代謝という概念が考えられたことが分かると思います。
2次試験対策講習を行っているところは沢山あり、どこを選んだらよいか、まだ悩まれている方は、「CDAの基本コンセプトである経験代謝の理解を踏まえたロールプレイが出来ること」という目的を達成するのに、どういう教え方の工夫をしているか、その講習会をチェックしてみてもいいかもしれませんね。