先日、外国人留学生の就職相談を受けました。
色々と就活に苦労している彼の話と質問が、気になっています。
「日本の企業は本気で留学生を採りたいんでしょうか。」
「そう言っている企業の説明会にいくと、そうとは思えずガッカリします。」
「外国人を本気で活かそうという企業をどうしたら見つけられますか」
日本の大学を卒業して、日本で就職したいと希望する外国人留学生の割合は約半数と言われています。その内、実際に日本企業に就職できる人は3分の1にも満たないと言われてます。
そうなんです。大半の留学生は、夢がかなわず帰国します。
なんとか、彼にもうまく就職先を見つけて欲しい。
それに、就職できたとしても、その企業が外国人にとって働きやすいとは限りませんよね。
4年前と少し古いですが、経済産業省の企業のグローバル化に関する調査によると
●7割強の企業:グローバル人材の行動特性・能力要件の定義をしていない
●半分近くの企業: 国籍に関係なく昇進・昇格の機会があることを殆ど説明していない
●8割以上の企業:外国人社員を受入れるマネジメント層に研修やフォローを実施していない
●7割強の企業:外国人材採用時に肩書き、業務内容・範囲や給与水準、キャリアパスを明確にしていない
さて、冒頭の相談ですが、どう答えるべきだったか、未だにモヤモヤしています。
上のように、口先だけのグローバル企業ではないか、チェックしなさい、でしょうか。
より確実に見分ける方法は、実際に海外に拠点があるかどうか、あるいは外国人が役職に就いて活躍しているか、でしょうね。
大学時代も留学生を支援するボランティアをしていたせいか、未だに日本で学ぶ留学生が気にかかります。